自己紹介

人が辞めない組織は「1on1」でつくられる

私は長年、企業の現場で人材マネジメントに携わる中で、「人が定着する組織」と「すぐに辞めてしまう組織」には決定的な違いがあることを実感してきました。その違いのひとつが「対話のあり方」すなわち、1on1ミーティングです。

1on1ミーティングは、単なる個人面談の延長でやると失敗します。多くの企業では、1on1ミーティングを「業務報告の場」や「指導・指示の場」としてしまいがちです。しかし、それでは上司と部下の関係性は変わらず、むしろプレッシャーを感じさせてしまうこともあります。本来の1on1ミーティングは、部下が安心して話せる場を作り、主体的に考え、成長するきっかけを与えるものです。

私自身、タワーレコードで店長や人事統括を経験し、組織の中で1on1ミーティングを模索しながら運用してきました。その結果、最も離職率の低い店舗運営を実現できたのです。そうした経験から、1on1ミーティングの本質は「信頼関係を築き、エンゲージメントを高めること」にあると確信しました。

現在、私は1on1ミーティングを企業風土として定着させる支援を行っています。重要なのは、ただ形だけ導入するのではなく、「部下の強みを引き出す」「安心して話せる環境を作る」「成長を後押しする」仕組みを根付かせることです。1on1ミーティングを通じて、人が定着し、活き活きと働ける組織を一緒に作っていきましょう。